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【旅と駅弁・駅麺】特急ラビューでまんぷく秩父路の旅 のり二段幕の内弁当 ✕ わらじかつ弁当 <池袋▶西武秩父▶長瀞>(2)

場所
> 豊島区、秩父市、長瀞町
【旅と駅弁・駅麺】特急ラビューでまんぷく秩父路の旅 のり二段幕の内弁当 ✕ わらじかつ弁当 <池袋▶西武秩父▶長瀞>(2)

新・絶景スポット「SUSABINO TERRACE」から蛇行する荒川と秩父の町並みを見渡せる

開放感あふれる長瀞の新・絶景スポット

【旅と駅弁・駅麺】特急ラビューでまんぷく秩父路の旅 のり二段幕の内弁当✕わらじかつ弁当 <池袋▶西武秩父▶長瀞>(1)から続く

西武池袋本店の新しいデパチカで弁当を調達し、西武鉄道の特急ラビューで秩父へ向かった「たびよみリポーター」の田畑英河さんと稲村優奈さん。車内では大きな窓から奥秩父の自然を眺めつつ、個性豊かなおいしい弁当を堪能した。

気付けばもう西武秩父駅。御花畑駅まで歩いて秩父鉄道に乗り換え、今年7月にオープンした絶景スポットを目指す。20分ほど田園地帯を走り、長瀞駅で下車。1911年の開業当時のままの駅舎はレトロな雰囲気だ。

FTN_8526.jpg木造の駅舎がレトロな御花畑駅

FTN_8611.jpg「話が尽きない女子旅には、ゆっくりおしゃべりできるローカル線がぴったりですね」(稲村さん)

KOT_9779.jpg1911年に宝登山駅として開業した当時の建築物が残る長瀞駅

FTN_8667.jpg長瀞駅は長瀞渓谷の岩畳、ライン下り、宝登山観光の玄関口としてにぎわう。近年は天然氷のかき氷を求める観光客も多く訪れる

「秩父にはよく遊びにきます。都心から近いのに自然が多いところが気に入っています。いつも車ですが、電車でもあっという間。のどかでいいですね」(田畑さん)。秩父は2度目という稲村さんは「長瀞は初めて。こんなに風情ある駅舎が残っているんですね。のんびりした気分になれます」とリラックスした様子。

ここからシャトルバスで宝登(ほど)山ロープウェイ乗り場ヘ。ロウバイで有名な宝登山山頂に造られた「SUSABINO TERRACE(スサビノ テラス)」からは秩父の街を一望。ソファに座って空を眺めれば時間を忘れてくつろげる。

FTN_9307.jpgSUSABINO TERRACEオリジナルドリンクを飲みながらくつろぐ二人

FTN_9277.jpg「空が広い!いつまでも眺めていられますね」(田畑さん)「バタバタと忙しい毎日を忘れて、安らげます。まさに至福の時間です」(稲村さん)

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宝登山ロープウェイ■9時40分~17時※季節運行あり/無休/往復1200円/長瀞駅から山麓駅までシャトルバス5分。テラスへは山麓駅からロープウェイ約5分

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山頂レストハウス限定のドリンク、トロエード(左)はマスカットとレモン味、ホドエードは南高梅とはちみつレモン味。各500円

pixta_75734460_L.jpg紅葉に彩られた長瀞渓谷の岩畳。結晶片岩が荒川によって削られ、岩盤が畳を敷いたようにむき出しになっている。長瀞渓谷の紅葉の見頃は例年11月上旬~下旬。長瀞駅から徒歩5分(写真/ピクスタ)

FTN_9460.jpg御花畑駅からほど近い番場通り。レトロな建物がホテルやカフェ、レストランなどに活用されている

できたてアツアツの秩父名物わらじかつ

旅の締めくくりは西武秩父駅直結の「西武秩父駅前温泉 祭(まつり)の湯」のフードコートで秩父名物わらじかつを。薄く延ばした豚肉をカリッと揚げ、甘辛いタレにくぐらせたわらじかつは、しっとり香ばしい。できたてをテイクアウトできるので、ラビュー車内で食べて帰るのもいい。

FTN_9538.jpg祭の湯のフードコートで秩父名物わらじかつ丼(1200円)と炙り豚味噌丼(1180円)に舌鼓。稲村さんの顔が隠れてしまいそうなほど大きいわらじかつ。「しっとりやわらかくておいしい!」(稲村さん)。「炙り豚味噌丼は、お肉の香ばしさと甘すぎないタレがいいですね」(田畑さん)

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テイクアウトのお弁当は作り置きせず、注文ごとに作るのでアツアツ。手前の
わらじカツ弁当には20センチはある大きなカツが2枚。甘めのタレにくぐらせ、
しっとりやわらか。炙り豚味噌弁当は香ばしくあぶった豚のロース肉(1枚)、
バラ肉(2枚)がたっぷりのる。ともに1200円(呑喰処 祭の宴<フードコート
>TEL:0494-22-7111)

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秩父の象徴・武甲山を望む祭の湯の露天風呂。フードコート「呑喰処 祭の宴」のほか、角打ちエリアやクラフトビールスタンドもある。「ちちぶみやげ市」は充実の品ぞろえ■10時~21時30分/無休/土・日曜、祝日1380円/西武秩父駅からすぐ

KOT_9983.jpgお土産もたっぷり買って、まんぷく秩父路の旅は終了!「おつかれさまでした!」

今後、西武池袋本店駅コンコース側に100種もの弁当がそろう「BENTO ステーション」がオープンする予定。池袋駅発の鉄道旅がますます充実しそうで楽しみだ。


日帰りモデルコース(土曜、休日用ダイヤ)

池袋駅   11:30発
 ↓ (西武鉄道/特急ラビュー<ちちぶ13号>)
西武秩父駅 12:47着
 ↓ (徒歩)
御花畑駅  13:22発
 ↓ (秩父鉄道)
長瀞駅   13:44着
      16:48発
 ↓ (秩父鉄道)
御花畑駅  17:13着
 ↓ (徒歩)
西武秩父駅 19:24発
 ↓ (西武鉄道/特急ラビュー<ちちぶ52号>)
池袋駅   20:46着


文/中 文子 写真/齋藤雄輝ほか ヘアメイク/依田陽子、日高のぞみ

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年12月号)
(Web掲載:2025年11月10日)


Writer

中 文子 さん

神戸生まれの大阪育ち。学生時代に旅に目覚め、アジア(おもに中国)や国内各地を探訪。旅を仕事にできたら面白そうだ!と旅行読売出版社に入社。広告課、編集部、メディアプロモーション部(広告)を経て、22年4月からメディア編集部所属。温泉とお酒、楽器演奏が大好き。

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