【旅して開運】富士山を望む絶景テラスと家康が愛した久能山を巡る 日本平<静岡>(1)
屋外には1周200メートルの展望回廊が延びており、360度見渡せる(写真/日本平夢テラス)
目の前で迫力ある富士山の雄姿を眺めたい
初夢にも「一富士二鷹(たか)三茄子(なすび)」とあるように日本人にとって富士山は縁起の良い山だ。目の前で迫力ある雄姿を眺めたい。白羽の矢を立てたのは静岡市の南にある日本平だ。
日本平は有度山(うどさん)山頂付近の丘陵地で、最高地点の標高は307メートル。海越しに富士山が見える絶景の地で、古来、絵画にも描かれてきた。日本平ロープウェイで5分下れば久能山に至る。徳川家康が「久能山は駿府(すんぷ)城の本丸と思う」と語りこだわった地とされ、自身の遺言により埋葬された久能山東照宮がある。
静岡駅からバスで40分ほど。2018年にオープンした日本平夢テラスは、1階は展示フロア、2階はガラス張りのラウンジ、最上階が展望フロアになっている。わくわくしながら3階に上がると、駿河(するが)湾をはじめ、三保(みほ)の松原、伊豆半島や御前崎(おまえざき)など360度のパノラマが広がっていた。残念ながら、富士山は雲に隠れて見えなかったが、気分は爽快だ。1月~2月は冠雪した南アルプスも見える。日本夜景遺産の夜景も美しく、土曜は21時まで営業する。
法隆寺の夢殿からヒントを得たという八角形の日本平夢テラス(写真/ピクスタ)
部)

設計は新国立競技場などを手がけた隈研吾建築都市設計事務所。静岡県産の木材がふんだんに使われている
3階の展望フロアはガラス張りになっており、屋内からも眺望を楽しめる(写真/編集
久能山に向かうロープウェイ乗り場までは徒歩5分。売店「門前の恵み たいらぎ」で静岡県産みかん100%の「蛇口みかんジュース」を賞味。爽やかな甘さがたまらない。
文/高崎真規子 写真/三川ゆき江ほか
【旅して開運】富士山を望む絶景テラスと家康が愛した久能山を巡る 日本平<静岡>(2)へ続く(11/6公開)

日本平と久能山を結ぶ日本平ロープウェイ。9時10分(日本平駅発)~17時(久能山駅発)※繁忙期は変更あり/片道700円、往復1250円/TEL:054-334-2026

売店「門前の恵み たいらぎ」の蛇口みかんジュース90ミリリットル200円(右)と蛇口みかんソフト400円。テイクアウトは10時~16時(TEL:054-334-2828)
モデルコース
静岡駅
↓(バス40分、徒歩5分)
日本平夢テラス
↓(徒歩5分)
日本平ロープウェイ日本平駅
↓(ロープウェイ5分)
日本平ロープウェイ久能山駅
↓(徒歩すぐ)
久能山東照宮
↓(徒歩20分)
久能山下バス停
↓(バス45分<東大谷で乗り換え>)
静岡駅
👀絶景ホテル
日本平ホテル

日本平の山頂付近に立つ、「風景美術館」がコンセプトのホテル。ロビーや客室からの眺望は見事。日本平ツイン(3万500円~、上写真)は45平方メートルと広く、壁一面のガラス張りの窓から、富士山と三保松原、駿河湾の刻一刻と変わる絶景が楽しめる。
■1泊2食2万2100円~(富士山の見えない部屋もある)/東海道新幹線静岡駅から無料シャトルバス40分/東名高速清水ICから13キロ/TEL:054-335-1131
日本平夢テラス
■9時~17時(土曜は~21時)、展望回廊は終日入場可能/第2火曜(祝日の場合は翌日)休、12月26日~31日休/無料/東海道新幹線静岡駅からバス40分、日本平夢テラス入口下車徒歩5分/静岡市清水区草薙600-1/TEL:054-340-1172
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年1月号)
(Web掲載:2025年11月5日)


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