2026年、京都に新しい祭りが誕生!江戸初期の雅伝える「寛永行幸四百年祭」
寛永行幸にあたり大改修が施された二条城(写真/京都市元離宮二条城事務所)
江戸時代初期最大級のイベントを再現
京都府は10月31日に会見を開き、2026年9月から京都市内を中心に執り行われる新しい祭り「寛永行幸四百年祭」の概要を発表した。
「寛永行幸」とは1626(寛永3)年9月6日〜10日、大御所・徳川秀忠と3代将軍・徳川家光の招きに応じた後水尾(ごみずのお)天皇による二条城への行幸のこと。戦国の世を乗り越え、ようやく迎えた戦のない平和な世に、全国から諸大名が集まり、幕府が威信をかけて帝(みかど)を5日間もてなしたという当時の最大級のイベントで、「二条城行幸図屏風」(泉屋<せんおく>博古館蔵)などにも描かれた。
その行幸から400年となる来年、様々な関連行事が繰り広げられる。注目は12月6日に予定されている「行幸行列再現イベント」。諸大名も盛装して付き従ったという、きらびやかで華やかな行列を再現する。ルートは京都御所から二条城東大手門までの約2キロ。行列参加者を募集し数百人規模で実施予定。
京都文化博物館、二条城障壁画展示収蔵館、泉屋博古館を中心に、「寛永」にちなんだ展覧会も開催する。

行幸4日目には帝を能でもてなした(写真は2024年2月の二条城での記者発表にて。撮影/山田愛弓)
※詳細は公式ホームページで👉こちら
文/中 文子
(出典:「旅行読売」2026年1月号)
(Web掲載:2025年11月29日)


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