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開放的なビーチリゾートと渓谷の深い森に包まれるホテル 二つの異なるバリ島滞在を楽しむ(2)

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開放的なビーチリゾートと渓谷の深い森に包まれるホテル 二つの異なるバリ島滞在を楽しむ(2)

「星のやバリ」のカフェ・ガゼボ

インドネシア・バリ島は東南アジアの人気のリゾートであり、神々の住む島とも呼ばれる独特の雰囲気に包まれる地。美しい海はもちろん、寺院や棚田巡りなど、楽しみが尽きない。前編ではバリ島南部のジンバランにある「アヤナリゾート バリ」の滞在を紹介したが、後編では「星のやバリ」の滞在とウブドの魅力を紹介する。

森のリゾート派におすすめ 自然と文化が一体となる「星のやバリ」

開放的なビーチリゾートと渓谷の深い森に包まれるホテル 二つの異なるバリ島滞在を楽しむ(1)から続く

海沿いの活気あるエリアとは異なり、熱帯雨林の深い緑に包まれるウブドは、寺院や伝統芸能、伝統工芸が生活の中に溶け込み、神聖で穏やかな空気が流れる。ウブドへはングラ・ライ国際空港から車で約2時間を要するが、一度訪ねると、再訪したくなる魅力にあふれる。

ウブドを満喫する拠点としておすすめするのが「星のやバリ」である。星野リゾートのブランド「星のや」の海外第1号で、ウブド市街から車で約30分、聖なる川と称されるプクリサン川の渓谷に位置。ホテルは濃密なジャングルに囲まれている。

客室数は30で、すべてがヴィラタイプ。ヴィラを結ぶように川を模したロングプールがあり、客室のテラスから直接プールに入り、楽しむことができる。

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ロングプールの両側に客室が並ぶ

客室は3種類で、フラットとメゾネットタイプがある。バティック(ろうけつ染め)やカーヴィング(木の彫刻)などバリらしい工芸が随所に配され、浴室には広くて深い浴槽があり、トイレはもちろん温水洗浄器付き。自分の別邸のようにくつろげる。

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開放的なリビングスペースとカーヴィングが施されたベッドのヘッドボード

ホテルを象徴するカフェ・ガゼボと多彩なアクティビティー

深い渓谷に面して、ホテルのパブリックスペースはデッキウォークで結ばれている。急峻な谷をのぞき込むように造られているのがカフェ・ガゼボ。ここでは朝食からランチ、カフェ、夜のバータイムと、さまざまな楽しみ方ができる。どの時間帯でも心地よい風が吹き抜け、夜は静寂に寄り添うように虫や鳥の声が聞こえるばかり。まさにホテルを象徴する場所で、ウブドの圧倒的な自然をたっぷり味わうことができる。さらにチェックアウト後も、カフェ・ガゼボで過ごすことができるのも嬉しい。

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カフェ・ガゼボではアフタヌーンティーも用意されている

充実するアクティビティーもぜひ、体験してほしい。ホテル周辺の集落にあるバリ・ヒンドゥーの寺院や伝統的な住居を巡る、朝のバンジャール散歩や、伝統舞踊・伝統楽器のレッスン、神様への捧げものであるチャナンの手仕事体験など、実に豊富だ。なかでも、バリの人々にとって毎日欠かせないチャナンづくりは、バリの風習を体感する絶好の機会。チャナンはヤシの葉で土台を作り、そこに花や細かく切ったパンダンの葉などを飾る。バリではお寺や家々、道路や店舗などあらゆるところに捧げられている。チャナンを作ったら、ホテル敷地内のお寺に供えて祈りを込める、そんなしきたりも肌で感じることができる。

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アクティビティーのひとつ、チャナンづくり

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チャナンはホテル敷地内のお寺に供える

王宮やライステラス、マーケット。ウブドを巡る

「星のやバリ」からはウブド中心街へ無料送迎車が出ている。これを利用してウブドの街歩きへ。まずウブド王宮。王政時代には政治と経済の中心であり、現在もスカワティ王族の子孫が暮らしている。その一部が公開されており、夜には伝統舞踊の舞台も開催される。

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バリの伝統建築を堪能できるウブド王宮

豪華なレリーフの石門、ユニークな石像、各建物の壁面や柱にも精巧な彫刻が施され、バリの伝統建築の美が集約されている。

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ウブド王宮内

ウブド王宮の周辺にはお土産購入ができるウブド市場、美しい蓮池があるサワスワティ寺院、聖なる猿の森・モンキーフォレストなどがある。 

バリ島の人々の生活感に触れられるのが、タンパクシリンマーケット。タンパクシリンは沐浴で願掛けをするティルタ・ウンプル寺院があることで知られている。朝3時から10時頃まで、地元民でにぎわうマーケットにはさまざまな野菜や果物、花々などが並び、活気あふれる光景を目にすることができる。

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活気あふれるタンパクシリンマーケット

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チャナンも並ぶ(写真左下)

女性の社会進出にともない、チャナンも手作りから購入するものに変わっていているとのことで、既製品がたくさん積まれていた。 

バリ島には各所にライステラスがあるが、随一の美しさとされるのが、テガラランライステラス。ウブドからは北へ10キロほどの場所にある。900年以上の歴史を持つスバック灌漑(かんがい)システムで、世界遺産に登録されている。神への感謝、自然の尊重、共同体としての連帯を重視するという観点で運営されている。入り組んだ山の斜面に、ゆるやかな曲線を描くライステラス、青々と茂るココナッツは見る角度によって表情も異なり、見飽きない。

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日本の棚田とは異なる美しさ

ライステラスを望む場所にはカフェもあり、のんびり過ごすことができるほか、トレッキングコースやライステラスにスイングする巨大ブランコもある。

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カフェとスリル満点の巨大ブランコ 

ビーチリゾートとは異なる魅力にあふれるウブドの滞在。バリ島は何度もリピートしたくなる、そんな多彩な顔を持っている。日常から解き放たれ、心を癒やす旅に出かけてみてはいかがだろうか。

文/関屋淳子 写真/yOU(河﨑夕子)

取材協力:星のやバリ
公式サイトは👉こちら


※記載内容はすべて取材時のデータです。

(Web掲載:2026年3月8日)


Writer

関屋淳子 さん

ウェブマガジン「旅恋.com」編集長。フリーランスを経て2010年に(株)旅恋を設立。生活情報誌、書籍、ウェブの編集や執筆、テレビ番組のナビゲーターなどを行う。温泉ソムリエ、温泉入浴指導員(厚生労働省認定)

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