令和八年 鹿島神宮式年大祭「御船祭」12年に一度 極彩色の水上祭典(1)
楼門 熊本の阿蘇神社、福岡の筥崎宮(はこざきぐう)の楼門と並ぶ日本三大楼門の一つ。初代水戸藩主・徳川頼房が、三代将軍家光の病気平癒が成就したことから奉納した。高さ13メートル。
全国約600の鹿島神社の総本宮・鹿島神宮。9月に式年大祭「御船祭」が斎行される。12年に一度、鹿島と香取の神様に水上で出合う。100隻の大船団が繰り広げる歴史絵巻の中へ。
2600年以上の歴史を紡ぐ
常陸国一之宮 鹿島神宮
茨城県南東部に鎮座する鹿島神宮は、神武天皇元年(紀元前660年)に創祀(そうし)された古社だ。かつて伊勢のほかに「神宮」が付されたのは鹿島と香取だけ。格式の高さを物語る。
御祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は日本神話の「国譲り」で活躍した武神だ。東方征伐中の神武天皇の窮地を武甕槌大神が救ったことから、古代東国制圧の要衝だった鹿嶋の地に祀られたのが始まりと伝わる。
奈良から平安時代にかけては、国の守護神として信仰を集め、中世から近世には源頼朝、徳川家康などから崇敬された。それを物語るように、名だたる武将らによって社殿や楼門が寄進されている。

重要文化財に指定される楼門

大船津鳥居(西の一之鳥居)。
権禰宜(ごんねぎ)の岡澤稔さんによれば、拝殿前にある高房社(たかふさしゃ)にまずお参りし、それから拝殿へ向かうのが習わしだという。高房社の祭神は建葉槌神(たけはづちのかみ)。日本を平定する武甕槌大神の手助けをしたという神話が残る。

権禰宜の岡澤稔さん
東京ドーム15個分ほどの広さの境内は、県の天然記念物指定の群生林に覆われている。拝殿でお詣りしてから、木漏れ日が差し込む奥参道を進む。空気がすがすがしい。奥宮、大ナマズの頭を押さえる要石(かなめいし)、湧き水が満たす御手洗池などを訪れたい。

本宮 本殿、石の間、幣殿、拝殿が連なる本宮は、江戸幕府二代将軍徳川秀忠が寄進した。本殿は三間社流造(さんげんしゃながれづくり)で御祭神の武甕槌大神を祀る。

奥宮 家康が関ヶ原の戦勝のお礼として寄進。もとは本殿だったが、14年後に現在の本殿が寄進されたことにより遷移した。

奥宮に向かって伸びる奥参道

御手洗池(みたらしいけ) 参拝前に禊(みそぎ)をした場所で、池のほとりから流れる湧き水が池を満たす。毎年1月には無病息災、厄除けを願って200人が参加する「大寒禊(だいかんみそぎ)」が行われる。
12年に一度の祭礼を観覧する特別ツアー
鹿島神宮式年大祭「御船祭」観覧と東国二社参り
読売旅行では9月2日に斎行される鹿島神宮式年大祭「御船祭」の観覧と、香取神宮を参詣する特別ツアーを販売中。大船津に設置される観覧席での御発船祭観覧と記念品、鹿嶋市内での昼食などのセット。12年に一度の大祭を観覧できる貴重な機会だ。
詳細・申し込みは👉こちら

観覧席で御座船を間近に見られる
令和八年 鹿島神宮式年大祭「御船祭」12年に一度 極彩色の水上祭典(2)へ続く ※6月22日公開予定
協力:鹿島神宮
【鹿島神宮までのアクセス】
電車/鹿島線鹿島神宮駅から徒歩10分、東京駅から高速バスかしま号で「鹿島神宮」下車徒歩5分
車/東関東道潮来ICから県道101号・国道51号経由8キロ
※9月2日は大変な混雑が予想されるため、公共交通機関の利用を。カシマサッカースタジアム駐車場と鹿島神宮駅から大船津までの間を、無料シャトルバスが運行
【観覧】
指定席を除き、巡幸ルートの沿岸で観覧できる。期間中は一部交通規制あり
【問い合わせ】
鹿島神宮
住所:茨城県鹿嶋市宮中2306-1
TEL:050-1724-5007
鹿島神宮のホームページは👉こちら
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年8月号)
(Web掲載:2026年6月19日)


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