【お得きっぷで鉄道旅】ローカル線とフェリーで北へ!ダイナミックな北海道の夏旅~上野発◎北海道&東日本パス3日間~
爽やかな高原地帯を行くIGRいわて銀河鉄道。いわて沼宮内駅付近まで岩手山が車窓に寄り添う。写真は岩手川口―いわて沼宮内駅間
東北線・IGRいわて銀河鉄道・根室線・釧網線 ほか
[仙台][八戸][札幌][帯広][釧路]ほか
北海道&東日本パス利用で8740 円お得!
首都圏から北海道へ旅する場合、青春18きっぷよりもお得で使い勝手のよいのが「北海道&東日本パス」。かつては青森―札幌駅間で運行されていた夜行急行「はまなす」を利用すれば2日目の朝から札幌起点の旅が可能だったが、現在は青森で宿泊し、2日目は北海道新幹線を利用しながら丸1日かけて札幌へ移動する形となっている。このような中で、「はまなす」の効率的な移動を再現してくれるのが、八戸港と苫小牧(とまこまい)港を結ぶシルバーフェリーだ。

シルバーフェリーで運航する船舶「シルバーティアラ」
さらにシルバーフェリーでは、2等乗船料金と苫小牧港~札幌駅間の高速バス料金がセットになったお得な「なかよしきっぷ」を販売。時間もお金も節約できる優れモノだ。今回はこれらのきっぷのメリットを生かし、2泊3日で「くしろ湿原ノロッコ号」の最後の夏を楽しみたい。
1日目はひたすら列車を乗り継いで八戸駅を目指す。最初の列車は上野駅6時08分発、東北線(宇都宮線)の宇都宮行き。首都圏ではおなじみの湘南カラーの電車でボックスシートもあるが、1時間40分ほど乗車するのでグリーン車を奮発するのもよい。宇都宮駅から先は細かな乗り継ぎが続き、仙台駅でランチタイムが取れる。

昼食時に到着する仙台では牛タンランチを楽しみたい
体力が回復したら再び北上。松島駅付近では進行右側に日本三景の松島が現れるので注目だ。平泉駅付近では遠くに中尊寺、IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅以北では雄大な岩手山が見える。八戸駅には20時04分に到着し、駅前からシルバーフェリーシャトルバス(550円)に乗車。八戸港22時出航のフェリーに乗船して1日目は終了となる。

黒磯―新白河駅間の車両にはボックスシートあり

新白河―盛岡駅間の主力車両はオールロングシートの701系。ボックスシートがある721系に当たればラッキー

IGRいわて銀河鉄道のボックスシートの確率は約30%。青い森鉄道の車両も乗り入れる
2日目はちょっと余裕のある行程。苫小牧港フェリー乗り場6時46分出発の高速バス「とまこまい号」で札幌駅へ。札幌には8時37分に到着するが、次に乗車するのは11時の列車なので、市内観光を楽しもう。

高速バス「とまこまい号」の時計台前到着は8時28分。8時45分開館なのでちょうどよい
観光後、快速エアポート64号に乗車。千歳駅で乗り継ぎ、新夕張駅からは特急「おおぞら」5号に乗車。石勝線は新夕張―新得駅間で普通列車が運行されていないので、特例で特急列車に乗れる。特急を新得駅で下車し、根室線で帯広駅へ。50分ほどの待ち時間に、本場の豚丼を味わう。帯広駅15時38分発の釧路行きが2日目のラストランナーとなる。

新夕張―新得駅間で利用できる特急「おおぞら」。全車指定席だが空いている席に着席可能
おすすめ駅弁🍱

帯広豚丼弁当<帯広> 帯広駅改札を出てすぐにある豚丼の名店「ぶたはげ」の豚丼弁当。肉2枚の小サイズ850円、肉4枚1210円、肉6枚1610円。
■豚丼のぶたはげ帯広本店/TEL:0155-24-9822
3日目は今季で運転を終了する「くしろ湿原ノロッコ号」(指定席券1000円)の乗車だ。雄大な車窓風景と塘路(とうろ)湖観光、細岡展望台や細岡ビジターズ・ラウンジを楽しんだ後に再び釧路へ。釧路空港へ移動し、飛行機で帰京する。

ノロッコ号の終点の塘路駅は湿原観光の拠点駅。喫茶店も併設する

多様な生物を育む釧路湿原の中を行く釧網(せんもう)線
文・写真/伊藤岳志

使ったのはこのきっぷ
北海道&東日本パス ◉1万1780円
JR東日本、JR北海道、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行線の普通・快速列車が連続7日間乗り放題となるきっぷ。新青森―新函館北斗駅間で別途特定特急料金を払えば北海道新幹線も利用可能。今回は2泊3日のプランを紹介したが、北海道をさらに周遊すればお得金額も増える。
■期間:夏季利用期間は2026年7月1日~9月30日、夏季販売期間は2026年6月20日~9月24日
札幌・八戸なかよしきっぷ ◉6500円
八戸港~苫小牧港のシルバーフェリーと、苫小牧港~札幌駅の高速バス「とまこまい号」の乗船・乗車券がセットになったきっぷ。通常料金より1080円お得。シルバーフェリーのホームページからインターネット購入。
■期間:利用・販売期間は通年
■問い合わせ:シルバーフェリー予約センター/TEL:050-3821-1452(平日9時〜17時)
観光列車🚉

運転日:2026年10月4日まで毎日(9月7日~9日は運休)
運転区間:釧路―塘路(川湯温泉まで延長運転あり)
指定席:全車指定席でトロッコ車両は2号車~4号車。1000円
販売:全国のみどりの窓口、えきねっと(在来線チケットレス座席指定券利用可能)
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2026年7月号)
(Web掲載:2026年7月27日)


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