この里山には、アートが棲んでいる 【新潟・十日町市】
「フィヒテ(唐檜)」トビアス・レーベルガー
歩いてしかたどり着けない深い森の中に、ひっそりとたたずむ作品。野外図書館として利用できる。
Photo Kanemoto Rintaro
アートを道しるべに里山巡り
うだるような暑さが落ち着き、里山の木々をわたる風が爽やかに感じられるようになってきた。日本有数の豪雪地であり、国際芸術祭「大地の芸術祭」の里として知られている新潟県十日町市に秋到来。アート巡りには心地いいシーズンになった。点在する集落には約200点もの常設作品が展示される。
里山で出合う色とりどりの現代アートの数々。すぐそばの棚田では、たわわに実った稲を収穫する姿が……。そして集落で大切に守られてきた民家を再生した「作品」では、地元の人々が笑顔で迎えてくれる。ここ十日町市を巡れば、アートは特別な展示物ではなく、里山の風景や土地の記憶、人々の営みの中に〝息づいている〞ことを感じさせてくれる。
秋の里山旅は食も楽しみだ。雪国の知恵である保存食や、魚沼産コシヒカリ、新そばをはじめ、秋の恵みを使い、丁寧に作られた滋味豊かな「ごちそう」を味わえる。
人々の営みに触れ、心とけあう時間を。都会では味わえない自分探しの旅を、里山アートのまち・十日町市で楽しんでみたい。
「棚田」イリヤ&エミリア・カバコフ
第1回の芸術祭で制作された作品。農作業する人々をかたどった彫刻を設置。

Photo Kanemoto Rintaro
「うぶすなの家」プロデューサー=入澤美時、改修設計=安藤邦廣
雪国の厳しい環境を約100年も乗り越えてきた茅葺きの民家を「やきもの」で再生した作品。地元の“お母さん”たちが作る郷土料理が好評だ。

Photo Kanemoto Rintaro

Photo Nakamura Osamu

Photo Kanemoto Rintaro
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2027
2027年7月17日~11月7日 全85日
※8月10・11日、11月3日を除く火・水曜定休
越後妻有(つまり<十日町市、津南町>)の里山を舞台に、2000年に第1回が開催された「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。来年は記念すべき第10回となる。常設展示に加えて、多くの新作・新展開の作品も予定されている。
※大地の芸術祭について、詳しくは👉こちら

「Tunnel of Light」マ・ヤンソン / MADアーキテクツ
アートと暮らし、心とけあう里山の旅。
十日町市観光協会では、新ブランド「アートと暮らし、心とけあう里山の旅」を発信中。都会の暮らしを見つめ直し、雪国文化に触れながら、唯一無二の里山体験を提案している。
TEL:025-757-3345
※詳しくは👉こちら

【十日町市へのアクセス】
上越新幹線越後湯沢駅からほくほく線に乗り換え、約40分の十日町駅、または約50分のまつだい駅下車/関越道六日町ICから17キロ
協力:(一社)十日町市観光協会
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2026年10月号)
(Web掲載:2026年9月11日)


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