ナニコレ!?みやげ 愛知県の巻 あかだ・くつわ
歯が折れそうな硬さが特徴
インターネットで「硬い菓子」を探していたところ、「歯が折れそうだった」という刺激的なコメントを発見して興味津々。早速、その「あかだ」という名前の菓子を取り寄せた。
うるち米の粉に熱湯を加え、黒ゴマを混ぜてこねる。ちぎって直径1㌢~1.5㌢大に丸め、菜種油で約45分間揚げれば、「あかだ」の出来上がり。実にシンプルだ。塩や砂糖、しょう油は使わない。味は米そのもので、ゴマの風味が香る。とにかく硬い。歯は折れなかったが、奥歯でないと噛み砕くのは難しい。
弘法大師の故事に由来?
製造元で津島神社前で菓子店を営む「総本家あかだ屋清七」によると、平安時代に弘法大師(空海)が悪疫退散の祈願をこめて供えた米のお下がりで作ったのが、この菓子のルーツ。参拝者が疫病除けに買い求めた。
名前の由来は、丸薬を表す梵語の「阿迦陀(あきゃだ)」からの転用との説もあるというから、いずれにしてもかなりありがたい菓子であるようだ。それが、硬くて味が素朴でも、連綿と今日まで続いてきた理由だろう。
津島市の「祖先の遺産」に
一緒に送ってもらった「くつわ」は、江戸時代に神馬の轡(くつわ)に似せて作られたという。こちらは、うるち米、もち米、黒ゴマに加え、砂糖も入っていて食べやすい。いずれも、津島市制定の「祖先の遺産」に指定されており、同店では「今後も手作りにこだわり、伝統の味を守っていきたい」と語っている。
【価格】あかだ540円(1袋約50個)、くつわ540円(1袋約20個)
買える場所
総本家あかだ屋清七(津島市祢宜町1)
取り寄せ情報
http://www1.clovernet.ne.jp/akasei/
問い合わせ
総本家あかだ屋清七
TEL 0120・418・928