国内初!VR 機能付きご当地カード
災害対策車インフラカード(表面)一例
レアなイベント限定カードも
国土交通省九州地方整備局では、防災により関心を持ってほしい思いから、災害対策車インフラカードの配布を始めた。
近年、ダムカードやマンホールカードなど、専門的な事業や施設のことを広く知ってもらうための手段の一つとして、各地でカードを作成し配布されている。その場所を訪れてカードを入手することが旅の目的にもなり、継続性が話題を集めている。いつから取集を始めても良し、いつ出かけても良しと、その自由度も人気の理由の一つだ。
今回配布が始まった災害対策車インフラカードも、そんなカードの一種。同カードは、2018年度から配布を始めた「九州インフラカード」の中の一つ。「地域振興に資する観光を通じたインフラ活用」を実現するための一助として、これまでに110種が発行されている。カードは災害対策用ヘリコプター「はるかぜ」、情報収集車、衛星通信車、照明車、排水ポンプ車、対策本部車の 6種あり、どの車両も九州各地の災害現場で活躍している。通常は一般に立ち入り禁止のエリアで活動することが多く、イベント時のほかはなかなか見かける機会が少なく、カード表面に掲載された写真の希少性は高い。
カードの裏面には、各車両に関する詳細情報を掲載。例えば、災害対策用ヘリコプター「はるかぜ」には、搭乗人数、運航時間、飛行速度、飛行高度など、具体的な情報が満載だ。二次元コードが付いていて、スマートフォンなどで読み込むと、その車両の中へ入ることができる。リアルな映像と共にバーチャルツアーを楽しめ、画面内のスワイプ操作やアイコンタップなどにより、機内を自由に見て回れる仕組みになっている。エンジンスタートボタンを押すと、パネル点灯や離陸時の特別画像なども見られ、臨場感たっぷりだ。このような VR機能を組み合わせた公共配布カードは国内初となる。
カードの配布場所は、国土交通省九州地方整備局九州技術事務所で。訪問1人に 1枚、イベント限定の「衛星通信車カード」を除き、無料で配布(平日の8時30分~17時15分)している。このほか、防災イベントなどでも配布予定。配布は、カードがなくなり次第終了となる。