牧野富太郎ゆかりの地をめぐる 【高知県】 <中編>
富太郎の原点といえる佐川町には、生家を再現した牧野富太郎ふるさと館や、少年期に学んだ名教館(めいこうかん)がある。
青山(せいざん)文庫では富太郎の事績を紹介する特別展が開催されている。青山文庫の近くにある牧野公園は春、約30種の桜が咲き誇る。園内には富太郎の墓所もあり、一直線に突き進んだ高知での生活の息遣いを感じられるだろう。
牧野公園の近くにある。土佐藩筆頭家老深尾家に関する資料や、宮内大臣田中光顕が寄贈した蔵書などを展示。10月15日まで特別展「植物学者牧野富太郎の歩み」を開催している。
9時~17時/月曜休(祝日の場合は翌日休)、年末年始休/400円/℡ 0889-22-0348
佐川町の西、越智(おち)町にある横倉(よこぐら)山は4億年以上前の石灰岩の地層が残り、多くの化石が見つかっている。
アカガシの原生林など豊かな植生があることから富太郎はしばしば訪れ、発見した新種の植物に名を付けている。修験道の霊場でもあり、厳かな雰囲気が漂う。
貴重な化石や植物が見られる横倉山の麓に立つ。横倉山の地質や伝説、越智町の歴史を紹介する建築家・安藤忠雄氏設計の博物館。横倉山の景色を紹介するVRや貴重な植物標本が展示される予定。牧野博士の等身大フィギュアも登場する。
9時~17時/月曜休、年末年始休/500円/℡ 0889-26-1060
横倉山山中にあり、境内は樹齢500~600年の大杉で囲まれている。富太郎は横倉山に頻繁に通い、ジョウロウホトトギスやヨコグラノキを発見し、命名した。
さかわ・おち 花*花ループバス
佐川町と越智町の主要なスポットを巡る無料のシャトルバス。乗車特典として仁淀川エリアで使えるランチパスポート(限定品)や、「牧野博士の新休日」公式ノベルティなどがもらえる。
[期間]5月までの土・日曜、祝日とGW
[時間]30分間隔(9時~17時10分)
[ルート]桜座(佐川町)~宮の前公園(越智町)の計6か所