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【道の駅へドライブ】赤城牛のローストビーフ丼が美味 道の駅まえばし赤城(1)

場所
> 前橋市
【道の駅へドライブ】赤城牛のローストビーフ丼が美味 道の駅まえばし赤城(1)

「うどん処ぬくい」の肉汁つけめんと県産野菜の季節の天ぷら

 

2023年3月オープン! 温浴施設もある前橋の玄関口

赤城山や榛名山を遠望し、上武道路(国道17号)や農地に囲まれた一角、普通車・大型車計約500台を収容する駐車場が建物を囲んでいる。第一印象は「広い!」。ここは2023年3月21日にオープンしたばかりの道の駅まえばし赤城。最新道の駅を開業前に取材した。


概要を先に記すと、農畜産物直売所、物産販売所、鮮魚センター、前橋市内の人気店などが集まる16の飲食店、コンビニエンスストア、観光案内所、芝生広場など道の駅でおなじみの施設に加え、温浴施設、デイキャンプ・バーベキュー施設、電源付き駐車スペース、交流の場としての会議室や調理室、さらにはバナナ農園まである。


いわゆる観光地にある道の駅とは違い郊外型といえる立地ゆえ、様々な機能を併せ持っている。市民にとっては、ここだけで野菜、肉、魚がそろうことからスーパーマーケットの代用にもなる。

「地産地消食堂 アカギメシ」の赤城牛のローストビーフ丼は「道-1グランプリ 復活祭」で準グランプリを獲得。群馬の食材を使ったガッツリメニューが好評
「前橋・赤城 ラーメン翔鶴(しょうかく)」の特製しょうゆラーメン
「Rocco」の県産トマトを使ったマルゲリータ。前橋市川原町のイタリア料理店が道の駅へ移転した
「まえばし赤城の湯」。昔ながらの銭湯の雰囲気を再現。日本で唯一の女性ペンキ絵師・田中みずきさんが描いた赤城の風景を眺めながらくつろげる

この場所ならではの農産物を届ける

道の駅の楽しみの一つがその土地ならではの農産物。前橋は広い農地を擁し農業が盛んだ。前橋ならではの一品を尋ねると、4月中旬までが旬の田口菜をすすめられた。


田口菜はアブラナ科の伝統野菜で、一般的な菜っ葉に比べて葉は鮮やかな緑色。茹でると甘みとほどよい苦みが混ざり合って、大人好みの味という。その名の通り前橋市田口町でのみ生産される希少品。道の駅の直売所に出荷する生産者の会会長の伊能良雄(いよくよしお)さんは、「道の駅ができてより多くの人に食べてもらえるとうれしい」と目を細める。

淡い緑色の葉が美しい田口菜。明治天皇にも献上された
この辺りでは昔からよく食べていた野菜です」と話すAkagi FarmLife生産者の会会長の伊能良雄さん

道の駅は生産者と料理店の出合いの場でもある

ちなみに伊能さんはイタリア野菜の栽培にも取り組んでいる。「前橋や高崎にはパスタやイタリア料理の店が多く、需要があるから。道の駅にもイタリア料理店が入っているので、そこで前橋の食材を味わってほしい」と伊能さん。駅長の星野圭佑さんも「道の駅には、生産者と料理店の出合いの場を作り地域を盛り上げるという使命がある。その上で、今まで何気なく食べていた食材の魅力をPRし、新たな商品開発の手助けもしたい」と話す。

文/渡辺貴由 写真/齋藤雄輝ほか

道の駅へドライブ】赤城牛のローストビーフ丼が美味 道の駅まえばし赤城(2)へ続く

道の駅では、田口菜を一年中食べられるように加工した田口菜味噌ラー油など、加工食品の開発にも取り組む(画像はイメージ)
地元野菜のグリーンスムージー(画像はイメージ)

道の駅まえばし赤城

℡:027-233-0070
住所:前橋市田口町36
営業:【フードコート】9時~21時(店舗により異なる)【農産物直売所】9時~21時【前橋鮮魚センター】10時~19時【まえばし赤城の湯】9時~22時/年末年始休
交通:関越道渋川伊香保ICから5キロ
駐車場:【普通車】424台【大型車】75台

※掲載時のデータです。

 

(出展:「旅行読売」2023年5月号)

(Web掲載:2023年10月4日)

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Writer

渡辺貴由 さん

栃木県栃木市生まれ。旅行情報誌制作に30年近く携わり、全国各地を取材。現在、月刊「旅行読売」編集部副編集長。プライベートではスケジュールに従った「旅行」より、行き当たりばったりの「旅」が好き。温泉が好きだが、硫黄泉が苦手なのが玉に瑕(きず)。自宅では愛犬チワワに癒やされる日々。

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