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【北出恭子さんが選ぶ 私の極上温泉】猪苗代沼尻温泉 沼尻高原ロッジ(2)

場所
> 猪苗代町
【北出恭子さんが選ぶ 私の極上温泉】猪苗代沼尻温泉 沼尻高原ロッジ(2)

阿武隈(あぶくま)川の水で育てられた「西郷(にしごう)村産メープルサーモン“紅蒸し”」

 

きたで きょうこ

山口県出身。温泉専門家。国内外の温泉を年間300湯以上巡る。多数の温泉資格や知見を活かし、メディア出演や講演、インフルエンサーとして、温泉の魅力を世界に発信。温泉資源を活用したまちづくりの監修なども行う。大学講師や観光行政の委員も務めている。著書は『九州絶品温泉ドコ行こ?』(ペガサス出版)

 

仕入れによってメニューが変わる創作会席に感動

【北出恭子さんが選ぶ 私の極上温泉】猪苗代沼尻温泉 沼尻高原ロッジ(1)から続く

食事は「四里四方に病なし」(16キロ圏内のものを食べれば病気にならない)をコンセプトに、旬の地域食材や福島県産にこだわった創作会席で、食文化も堪能できる。その日の仕入れによってメニューが変わるので、そのたびに驚きと感動がある。私が味わったのは、阿武隈川の水で育てられた「西郷村産メープルサーモン」を使ったサラダや蒸し物、地元猟師が捕獲したクマの肉を使った料理、蓋を開けるとスモークの演出で登場する希少な「二本松産幻の短黒牛炙(たんくろぎゅうあぶ)り」など。福島県産の地酒やワインとともに楽しんだ。会津漆器や本郷焼など、器からも土地へのこだわりが伝わってくる。

八寸には福島産のオーガニック食材が並ぶ
クマの肉が入った「マタギ仕込みのきのこ汁」。クマ肉はほとんど臭みもなく肉質も軟らか
希少な「二本松産幻の短黒牛炙り」

宿では、通年で様々なアウトドアアクティビティーも提供しており、冬季はスノーモービル、ファットバイク、スノーシュートレッキングなどが楽しめる。中でもおすすめは、ガイドと一緒に山奥の泉源地まで歩いて向かい、川水と源泉水が混じった温泉につかるという「エクストリーム温泉」(6月上旬~11月中旬)。レアな〝野湯〟体験で、温泉の恵みをしみじみ実感した。

文・写真/北出恭子

 

地球のエネルギーを感じる「エクストリーム温泉」
標高740メートルの高地にあり、夕日や満天の星を眺められる

沼尻高原ロッジ

住所:福島県猪苗代町蚕養沼尻山甲2864
TEL:0242-93-8101

料金:1泊2食平日1万8850円~、休前日2万4350円~(1人1室は1万9850円~)
客室:全12室
食事:夕食・朝食=食事処
泉質:酸性・含硫黄―カルシウム・アルミニウム―硫酸塩・塩化物泉
貸切:なし
交通:磐越西線猪苗代駅から送迎30分(要予約)またはタクシー20分/磐越道猪苗代磐梯高原ICから15キロ

※掲載時のデータです。

 

(出典:旅行読売2022年12月号)
(Web掲載:2023年8月17日)

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