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【天空の紅葉旅】吊り橋やロープウェイから那須の眺望(1)

場所
> 那須町
見頃
9月下旬~10月下旬
【天空の紅葉旅】吊り橋やロープウェイから那須の眺望(1)

苦戸川(にがとがわ)にかかるつつじ吊り橋からは那須連山が見渡せ、秋は紅葉に包まれる

スリルと絶景を求め 山へ森へ渓谷へ

那須の紅葉シーズンは9月下旬、那須連山の主峰・茶臼岳(標高1915メートル)から始まり、山麓の那須野が原へと下りていく。関東地方でいち早く見頃を迎える標高1000メートル以上の奥那須エリアの紅葉スポットを巡った。

奥那須は那須塩原駅から那須ロープウェイ行きのバスで約1時間。那須高原のメインストリートを通り抜けながら徐々に高度を上げる。

つつじ吊り橋は中央部の床板が格子状に抜けていて、真下の渓谷をのぞき込める

那須湯本温泉の先で下車し、つつじ吊(つ)り橋に立ち寄る。木道を歩くこと3分、見えてきた吊り橋は、全長130メートルと県内で2番目の長さ。那須連山と麓の街を見渡せ、空中散歩の気分を味わえるが、高所が得意ではない私にはなかなかのスリルだ。橋の下の渓谷は今はまだ緑に覆い尽くされており、秋には全体が黄色やオレンジに色付くという。

休暇村那須の眼下に広がる雲海。秋の早朝は発生する確率が高い

宿は、休暇村那須にとった。標高1200メートルの茶臼岳南麓に立ち、駐車場やロビーから茶臼岳、朝日岳、鬼面山(きめんざん)が近くに見える。反対側は那須野が原を見晴らすことができ、早朝には雲海で一面が埋め尽くされる日もある。チェックインには少し早かったので、荷物を預け、周辺の散策に出かけた。駐車場脇の階段を上ると小丸山園地に出る。休憩所から茶臼岳と那須の平野が見渡せる。

奥に見える茶臼岳に遅れて見頃を迎える弁天吊り橋の紅葉

戻って渓谷を下りる道をしばらく歩けば弁天吊り橋がある。全長65メートルでつつじ吊り橋ほどのスリルはないが、全長50メートル以上の吊り橋では県内で最も標高が高い位置にある。対岸の展望台からは、橋と茶臼岳を一緒に写真に収めることができた。弁天吊り橋と小丸山園地は、休暇村那須で毎日無料開催する「朝のお散歩会」のコースになっている。

美しい紅葉に彩られる駒止の滝。観瀑台から見下ろすように眺める

そこから北温泉方面へ20分ほど歩いた駒止の滝も秋にはにぎわう。かつては那須御用邸の敷地内にあり、姿を見ることができなかったが、那須平成の森の一部として開放されて観瀑台ができた。見頃は10月中旬。錦絵のように染まる木々の間を流れ落ちる滝と、コバルトブルーの滝壺の美しさに息をのむ。

文/野水綾乃

【天空の紅葉旅】吊り橋やロープウェイから那須の眺望(2)へ続く

紅葉旅の宿

休暇村那須

雲海を見渡す絶景テラスも誕生

昨年、エントランス脇にできたリゾワテラスは絶好のビューポイントで、那須連山と早朝の雲海を望める。プレミアムヤシオマスなど栃木のブランド食材や、季節のフルーツ食べ比べなどが楽しめる夕食ビュッフェも好評。日帰り入浴もできる(11時30分~14時、880円)。

¥1泊2食1万6150円~

交東北新幹線那須塩原駅からバス1時間、休暇村那須下車すぐ/東北道那須ICから県道17号経由16キロ

住那須町湯本137-14

TEL:0287・76・2467

 

ホテルエピナール那須

黄色に染まる那須野が原を一望

約5万坪の自然林の中に立つリゾートホテル。高層階の客室からはじゅうたんのように広がる那須野が原の紅葉を一望できる。自家源泉の単純温泉を満たす露天風呂と大浴場は日帰り入浴も可(12時~21時、1270円〜 )。那須の紅葉名所を案内するオプショナルツアーもある。

¥¥1泊2食1万6650円~

交東北新幹線那須塩原駅から送迎30分(要予約) /東北道那須ICから県道17号経由7㌔

住那須町高久丙1 

TEL:0287・78・6000

※掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2023年10月号)

(Web掲載:2023年10月3日)

☛にっぽんの秋を彩る紅葉特集のツアーはこちら

☛那須や栃木県など関東・甲信エリアへのツアーはこちら

モデルコース

那須塩原駅

バス1時間

つつじ吊り橋

バス5分

小丸山園地

徒歩10分

弁天吊り橋

徒歩20分

駒止の滝

徒歩25分

休暇村那須

バス15分

那須ロープウェイ

バス28分

小鹿の湯

バス20分

里山ワルツ

バス25分

那須塩原駅

問い合わせ:

那須町観光協会

☎0287・76・2619


Writer

野水綾乃 さん

1973年、栃木県生まれ。温泉と旅のライター。現在も栃木を拠点に、県内はもちろん、全国の温泉地や食、民芸などの取材を行う。温泉ソムリエアンバサダー、温泉入浴指導員、日本旅のペンクラブ理事。

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