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【ロープウェイで夏絶景へ】大パノラマを彩る奇岩と「白鉄塔」 御在所ロープウエイ(2)

場所
  • 国内
  • > 北陸・中部・信越
  • > 三重県
> 菰野町
【ロープウェイで夏絶景へ】大パノラマを彩る奇岩と「白鉄塔」 御在所ロープウエイ(2)

頂上から見た伊勢湾方面。ロープウェイの乗り場よりかなり気温が低く風もひんやり

 

頂上までのリフトも快適

【ロープウェイで夏絶景へ】大パノラマを彩る奇岩と「白鉄塔」 御在所ロープウエイ(1)から続く

満腹になって山上公園を散策する。見晴台や展望台が五つあり、それぞれの方角から景色が楽しめる。富士見岩展望台はその名の通り富士山を遠望できる位置にあり、冬場を中心に年に15回程度は見られるそうだ。この日は拝めなかったが、中部国際空港や知多半島などが一望できて気分は爽快。涼やかな山の空気の中で味わう絶景は格別である。

ここから山頂まで歩くと約30分かかるが、一人乗りのリフトで行くこともできる。料金は往復650円で所要時間は約8分だ。高山植物や小鳥の声を楽しみながらのんびりと移動する。

山上公園に咲く可憐なタテヤマリンドウ。高山植物も魅力
ユキノシタ科のノリウツギも山上リフト沿いなどで見られる

頂上駅でリフトを降りて少し歩くと、琵琶湖を遠望できる望湖台(ぼうこだい)に着く。複雑に組み合わさった巨石の上が展望台で、ロッククライミングをしているようで足がすくむ。が、思い切ってよじ上ってみたら、360度の素晴らしい大パノラマ。ロープウェイとリフトで楽ちんで来たのに、身に余るご褒美をもらった気分だ。

御在所岳山頂に立つ一等三角点の標

山上からの眺めを脳裏に焼き付けて、麓(ふもと)の湯の山温泉へ。開湯1300年といわれ、避暑地としてもにぎわうこぢんまりした温泉郷だ。今夜の宿は「彩向陽(いろどりこうよう)」。木々に囲まれた露天風呂につかりながら絶景を回想する。そんな非日常を、今しばらく味わいたい。

「彩向陽」の露天風呂に浸かって森林浴。山里の自然に癒やされる

施設データ

彩向陽

湯の山温泉の「彩向陽」は料理自慢の宿。屋上展望台からの夜景も旅の思い出に
1泊2食1万5550円〜/TEL:059-392-3135

※掲載時のデータです。

文/北浦雅子 
写真/宮川 透


御在所(ございしょ)ロープウエイ

全長(傾斜長):2161メートル 高低差:780メートル 最大勾配:29度 
最高運転速度:秒速3メートル 運行開始:1959年 所要時間:15分
料金:片道1500円、往復2600円
営業:9時〜17時(12月〜3月は〜16時)
休み:無休 
交通:近鉄湯の山線湯の山温泉駅から湯の山温泉・御在所ロープウエイ前行きバス10分、終点下車すぐ/新名神高速菰野ICから国道477号経由5キロ(駐車場1000円)
TEL:059-392-226

※掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2022年8月号)
(Web掲載:2023年11月11日)


Writer

北浦雅子 さん

和歌山の海辺生まれで、漁師の孫。海人族の血を引くためか旅好き。広告コピーやインタビューなど何でもやってきた野良ライターだが、「旅しか書かない」と開き直って旅行ライターを名乗る。紀伊半島の端っこ、業界の隅っこにひっそり生息しつつ、デザイナーと2人で出版レーベル「道音舎」を運営している。https://pub.michi-oto.com/

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