もうひとつの京都で冬の美味を楽しむ(2)
メインの魚料理「スズキのポワレ ズワイガニとポワロのメランジェ 白菜のポーピエット」。ふっくらしたスズキの身と、ほんのりとタイムが香るソースとの相性が抜群 ※掲載時のデータです
豊かな自然に恵まれた京都は、豊かな食材と食文化の宝庫。寒さが育む山海の幸を求めて、もうひとつの京都を旅しよう。
与謝野町のフレンチ
日本海に面する京都北部は、海の幸が豊富だ。その恵みを満喫できるのが、与謝野町にある「橋立ベイホテル」。日本三景のひとつ、天橋立の最寄り駅である京都丹後鉄道天橋立駅から車で10分ほどの、静かな高台に立つ。
「与謝野町は天橋立の奥座敷。近くには天橋立が横一文字に眺められる大内峠一字観公園があります。ホテルの海側の部屋からも天橋立と、そこから上る朝日を見ることができます。そうした景色を楽しめるのも少し離れた〝奥座敷〞ならではです」と話すのは、支配人の寺立浩人さん。
ロケーションと共に自慢なのが、1Fのレストラン「Fines herbes( フィーヌズ・エルブ)」で提供する創作フレンチ。食材は伊根や宮津など近くの港に揚がる魚介類と、ホテルの前の畑や近郊の農家が栽培している野菜など、できるだけ地元産を使う。それらの食材の良さを最大限に引き出しながら、タイムやセージなど自家栽培するハーブを使った料理を生み出している。
旬の食材を使うため、メニューはその時々で変わる。この日の夕食のフルコースは、メインの魚料理は「スズキのポワレ」、肉料理は「京都牛フィレ肉ロースト」。一品一品は実に細やかに作られ、盛り付けも美しい。
例えば「スズキのポワレ」。7割ほど火を通したスズキにポロネギのピューレとズワイガニをのせ、それを下茹でした白菜でくるみ、オーブンで1分ほど焼く。ソースは白ワインとシャンパン、真鯛のアラでとっただしを煮詰めたところに生クリーム入れ、刻んだタイムを加える。エビの殻からとったアメリケンソースで淡いクリーム色のソースに彩りを添えて華やかな一皿に。
「同じ食材でもハーブの組み合わせによって全く違った味わいになりますから、メニューを考えるのはとても楽しいです」と料理長の井上康三さんは穏やかな笑顔を見せる。
手間を惜しまずに作られた料理を堪能した翌朝、天橋立から昇る朝日を拝む……。至福の滞在ができること間違いない。
全国旅行支援「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」
京都府内の対象宿泊施設の宿泊商品を直接予約すると、1人最大3000円の補助と、平日2000円・休日1000円分の「京都応援クーポン」が付与される。宿泊商品の対象期間は12月1日~27日、クーポンの利用期間は12月1日~28日まで。
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詳細については こちら のHPを参照。
(出典:旅行読売2024年1月号)
(Web掲載:2023年11月28日)