天空の鳥居から観音寺市街と瀬戸内海を見下ろす（写真／ピクスタ）

【新・日本の絶景】周囲3.8キロの小さな離島　志々島と天空の鳥居　高屋神社（1）から続く

宮の下港に戻って「日本のウユニ塩湖（ボリビア）」と名高い父母（ちちぶ） ヶ浜を訪れ、讃岐うどんを味わってから高屋神社本宮へ。平安時代の『延喜式神名帳（えんぎしきじんみょうちょう）』にも載っている古社で、地元では「稲積さん」の名で親しまれる。平日は不動の滝カントリーパーク経由の細い林道を通り、自家用車かタクシーで登れるが 、土・日曜、祝日は車両通行止めになるため、シャトルバス（往復1500円）を利用する。

駐車場から急な坂道を3分ほど登ると本宮に着く。参拝後に石段を下りると休憩用の小さな東屋があり、その脇に黄色い自動販売機が。さらに下りていくと天空の鳥居が見え、その向こうに瀬戸内海や観音寺市街が見下ろせた。時間を忘れてその絶景に見とれていると、空が少しずつ朱色に染まり、沈む夕日に海が美しくきらめいていた。

文／児島奈美
写真／宮川 透ほか

高屋神社（本宮）

ベストシーズン：通年
営業：見学自由 交予讃線観音寺駅からタクシー20分（土・日曜、祝日は観音寺駅からタクシー6分の有明グラウンドからシャトルバス25分）／高松道さぬき豊中ICから県道49号経由12キロ　問い合わせ：TEL0875-24-2150（観音寺市観光協会）

父母が浜

「日本の夕陽百選」にも選ばれた風光明媚（めいび）な海水浴場。風がなぐ干潮時には、砂浜の潮だまりに鏡のように空や景観、人が写り込む写真が撮影できる。
■見学自由／／予讃線詫間駅からバス20分、父母ヶ浜下車すぐ（日曜、祝日は運休のためタクシー15分）／TEL：0875-56-5880（三豊市観光交流局）

カマ喜ri（かまきり）

うどん好きが高じて店を構えた店主の秋山京介さんが作る太麺は、香川産小麦「さぬきの夢」など3種をブレンドし、3日間熟成。もっちり食べ応えがあり、かむほどに優しい甘さが広がる。かけ（400円）は、燧灘（ひうちばだ）産のイリコの利いただしとの相性も抜群だ。
■11時〜14時（売り切れ次第終了）／日曜休（水曜はうどん以外の麺類を週替わりで提供）／予讃線観音寺駅からタクシー8分／TEL：0875-24-8288

※料金などは掲載時のデータです。

（出典：「旅行読売」2024年2月号）
（Web掲載：2024年2月1日）