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渓流や湖の水辺 水辺の涼6選【日本の涼景】

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  • > 北陸・中部・信越
  • > 福井県

渓流や湖の水辺 水辺の涼6選【日本の涼景】

最近、酷暑の夏が続いています。今年の夏は涼しいところへ旅して、思い切り爽やかな気分を味わってみませんか。①高地や高原の山上 ②渓流や湖の水辺 ③洞窟や氷穴の地下④ぬる湯の温泉―の4 つのカテゴリーに分け、涼景を楽しむフレッシュな夏旅を紹介します。

 

別寒辺牛湿原<北海道>

さまざまな野鳥が飛来し、観察できる

釧路市中心部から東へ60キロほどの場所にある湿原。1993年に厚岸(あっけし)湖とともに、ラムサール条約の登録湿地として認定された。ヨシ、スゲなどが広がる低層湿原が中心で、面積は約8300ヘクタール(条約登録は5277ヘクタール)。7月~8月は、タンチョウやオジロワシが子育て中で、親子で飛翔する姿も見られる。厚岸水鳥観察館では、観察コーナーや大型スクリーンでリアルタイムに観察が可能で、カヌー体験も。根室線(湿原の区間は厚岸―茶内駅間)の車窓からの風景もおすすめ。

   
   

別寒辺牛(べかんべうし)湿原

交通:根室線厚岸駅からタクシー10分/釧路外環状道路釧路別保ICから44キロ
住所:厚岸町別寒辺牛
問い合わせ:TEL0153-52-3131(厚岸町観光商工課)

 

奥入瀬渓流<青森>

豊かな森の中を流れる清流

十和田湖東岸の子(ね)ノ口から焼山まで、約14キロ続く奥入瀬川の渓流。十和田八幡平国立公園を代表する景勝地の一つで、国の特別名勝、天然記念物にも指定されている。渓流に沿って遊歩道があり、木立の中を流れるひんやりとした風や、野鳥のさえずり、川のせせらぎなど、すべてが心地よい。大きな岩の間を力強く流れる「阿修羅の流れ」、高さ7メートル、幅20メートルで「魚止めの滝」の別名を持つ銚子大滝など見どころも多く、心身ともにリラックスできる。

奥入瀬(おいらせ)渓流

交通:東北線青森駅からバス2時間、焼山下車すぐ/東北道十和田ICから55キロ
住所:十和田市奥瀬
問い合わせ:TEL0176-75-2425(十和田湖国立公園協会)

 

白水湖<岐阜>

エメラルドグリーンの湖を探検

白川郷合掌造り集落から車で約1時間、白山国立公園内にある大白川ダムの湖。公共交通機関はなく、11月~5月は道路も通行止めで、ダム事業者の管理地のため通常は入れない(認定ツアーを除く)。それでも、静かな大自然に囲まれ、温泉の硫黄分で鮮やかなエメラルドグリーンに光る湖面を一度は見てみたい。トヨタ白川郷自然學校が主催するラフトボートクルーズでは、ガイドとともに手漕(こ)ぎボートに乗り、普段は入れない湖を探検できる。

  
  

白水湖(はくすいこ)ラフトボートクルーズ(※要予約)

営業:9時30分または13時30分集合/6000円(大白川露天風呂入浴料込み)/7・8月の特定日のみ催行
交通:東海北陸道白川郷ICから30キロ
住所:白川村平瀬大白川
問い合わせ:TEL05769-6-1187(トヨタ白川郷自然學校)

 

足羽川渓谷<福井>

スリル満点の吊り橋も楽しみ

九頭竜(くずりゅう)川水系日野川の支流である足羽(あすわ)川の渓谷で、岐阜県との県境近くにある。川沿いに全長1.2キロの遊歩道が整備してあり、川のせせらぎを聞きながら散策ができる(積雪・荒天時はのぞく)。2本の吊り橋があり、中でも全長44メートル、幅1.8メートル、高さ12メートルのかずら橋はスリル満点。シタクチカズラで作られた橋は、歩くと揺れ、床面のすき間から川面が見える。能面美術館や道のオアシス フォーシーズンテラスなどにも立ち寄ってみたい。

足羽川渓谷

営業:かずら橋は4月~11月の9時~17時、300円/無休
交通:北陸新幹線福井駅からバス1時間、JA丹南池田支店前下車徒歩45分/北陸道武生ICから22キロ
住所:池田町土合皿尾
問い合わせ:TEL0778-44-8060(いけだ農村観光公社)

 

大山滝<鳥取>

歴史とともに姿を変えてきた名瀑(ばく)

「日本の滝百選」の一つで、大山を源とする加勢蛇(かせち)川上流の地獄谷にある。麓の一向平(いっこうがなる)キャンプ場から急なアップダウンがあるハイキングコースを歩き、約1時間でたどり着く。昭和初めまでは落差42メートルと、鳥取県最大の三段滝だったが、1934年の室戸台風による洪水で二段滝になり、2011年の台風12号でさらに崩落し、下段がかなり低くなった。遊歩道沿いに滝見台があり、滝つぼまで下りることもできる。轟音(ごうおん)やしぶきが、夏の猛暑を忘れさせてくれる。

  
  

大山(だいせん)滝

交通:山陰線浦安駅からタクシー20分/米子道蒜山ICから28キロ(いずれも一向平キャンプ場まで)
住所:琴浦町野井倉
問い合わせ:TEL0858-55-7811(琴浦町観光協会)

 

四万十川ラフティング<高知>

ゴムボートに乗って渓流を下る

全長196キロ、四国最長の川で、本流にダムが建設されていないことから「日本最後の清流」とも呼ばれる四万十(しまんと)川。美しい川の流れに乗って、ゴムボートで下るラフティングは、夏の暑さが吹き飛ぶ爽快感を味わえる。フォレストキャニオンでは、5歳~65歳を対象に、10月までの毎日2回のツアーを開催。沈下(ちんか)橋の下をくぐったり、雄大な自然を楽しんだりしながら、約2時間の川下りを満喫する。1人乗りのパックラフティングもある(1万円)。

  
  

四万十川ゆったりラフティングツアー(要予約)

営業:9時15分または14時集合/7000円(土・日曜、祝日は7500円)/4月~10月は無休(気候により変更あり)
交通:予土線十和駅からタクシー5分(送迎応相談)/高知道四万十町中央ICから48キロ
住所:四万十町広瀬583-13
問い合わせ:TEL0895-49-6663(フォレストキャニオン)


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:「旅行読売」2024年8月号)
(Web掲載:2024年9月13日)


Writer

たびよみ編集部 さん

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