能登愛にあふれる案内人と行く 奥能登、金沢(2)
ブドウ畑の風景がとても美しい能登ワイン
能登らしい黒瓦の家並みや田園地帯を行くのと鉄道
七尾湾沿いを走るのと鉄道は、能登らしい黒瓦の家並みや田園地帯を行くローカル線。能登中島駅から穴水駅までの車窓は特におすすめで、穏やかな七尾湾の眺めが広がる。
のと鉄道
七尾駅から穴水駅までの33.1キロを走る第3セクター鉄道。能登中島駅には郵便車が保存されている。
■TEL:0768-52-4422
穴水では、能登ワインを訪れたい。創業20年のワイナリーでブドウ畑や醸造所を見学、ワインの試飲もできる。11月中旬に今年の新酒の「能登ワインヌーボー」が登場するそうで、今から楽しみだ。
能登ワイン
穴水町のワイナリー。ヤマソーヴィニヨン種から作られた赤ワインは、コンクールで高評価を受けている。
■9時~17時(12月1日~2月28日は16時30分まで)/12月31日~1月2日休/TEL:0768-58-1577
珠洲(すず)市の沖合に浮かぶ見附島(みつけじま)は、巨大な岩でできた島。地震により一部が崩落し、その形から「軍艦島」と呼ばれる姿は変貌したが、奥能登のシンボルらしい存在感は健在だ。
見附島
珠洲市沖合にある高さ28㍍の岩の島。名前の由来は、弘法大師が布教のために佐渡から能登へ渡る際に発見したと伝わることから。
日本百景に選ばれている九十九湾(つくもわん)に面したイカの駅つくモールは、全長13メートルのモニュメント「イカキング」で有名に。能登町小木の特産品である船凍イカやイカの加工品を販売する売店、オリジナルのイカスミソフトが美味しいカフェなどが入っている。地元ならではの特産品が手に入る道の駅も、奥能登に来たらぜひ寄りたい。
イカの駅つくモール
能登町の観光発信拠点であり、特産品である船凍イカなどを販売する。「イカキング」のモニュメントが目印。
■10時30分~14時30分(レストランは11時~13時30分)/水曜休(レストランは不定休。10月以降の営業は要問い合わせ)/TEL:0768-74-1399
輪島の町にも新しい動きがある。輪島朝市は、出張輪島朝市として輪島市内や県内外イベントで営業中。8月には、飲食店「mebuki-芽吹-」がオープンした。共に炊き出しを行ってきたフレンチ、和食、スパニッシュなどの料理人達が、「輪島を元気にしたい」と集結。輪島でとれた新鮮な魚介類や野菜を素材に、腕を振るう。
出張輪島朝市
商業施設のワイプラザ輪島店内で以前の朝市に近い形で営業中。干物、乾物、民芸品や輪島塗など30店前後が出店している。
■9時~12時頃/水曜休/TEL:080-3740-2455/info@wajima-asaichi.info
mebuki-芽吹-
2024年8月、料理人が集結し、輪島朝市通り近くにオープンした。昼は刺身定食やカレーなど、夜はコースやアラカルトのメニュー。
■11時30分~13時30分、18時~21時30分/日曜休(昼は土・日曜休)/TEL:090-2102-4567
特産品、郷土料理… おすすめ道の駅
道の駅あなみず
穴水駅の駅舎に併設された道の駅。町内で生産している能登ワインをはじめ、穴水の米や味噌、奥能登の日本酒などを販売している。
■9時~17時30分/無休/TEL0768-52-3333
道の駅なかじまロマン峠
中島町の特産品である中島菜の加工品などを販売。中島菜を練り込んだうどんは、飲食コーナーのメニューでも提供している。
■7時~17時(飲食コーナーは15時30分まで)/1月1日休/TEL0767-66-0155
道の駅すずなり
天然塩や珠洲焼の器、地酒など、珠洲ならではの商品をそろえる。珠洲の塩を使ったマドレーヌやクッキーもぜひ。
■10時~16時/月・金曜休(祝日の場合は営業)/TEL0768-82-4688
【今! おすすめの奥能登をめぐる】
■「体感!金沢の旅」企画の一つ。能登復興応援企画として、中山さんを案内人に迎え、今おすすめの奥能登のスポットを巡る金沢発着の日帰りバスツアー。
■ 11月24日開催、1万5800円
ツアー詳細はこちら
※記載内容は掲載時のデータです。
(出典:「旅行読売」2024年11月号に一部追記しました。)
(Web掲載:2024年10月18日)