日本屈指の大岩壁が目の前に!らくらく一ノ倉沢ハイキング

雪解けが進み、谷川連峰にも春到来!
2000メートル級の谷川連峰に抱かれた利根川源流の地、群馬県みなかみ町。雪解けが進み、山々にもようやく春が訪れる。
谷川連峰のシンボル、一ノ倉沢にもグリーンシーズンが到来! 日本三大岩場の一つに数えられ、ロッククライミングの聖地としても有名だ。「何度見ても荘厳な姿に鳥肌がたちます」と話すのはみなかみ町観光商工課の主任・伊藤学さん。1000メートル近くそそり立つ岩壁と雪渓のスケールに圧倒される。
この絶景ビュースポットである一ノ倉沢出合(標高約870メートル)までは起点となる谷川岳山岳資料館(同約750メートル)から片道約3.5キロ、1時間ほど。2025年は5月23日に開通予定だ(一般車は通行不可)。深い木々に包まれた歩きやすい舗装道で、最初の10分くらいは上り坂だが、それ以降は比較的平坦な道が続く。
「春から初夏のハイキングが特におすすめ」と、一ノ倉沢をはじめ谷川岳山麓の環境学習などを運営する谷川岳エコツーリズム推進協議会の中島あづささん。「吹く風はひんやり冷たく、残雪の中、ブナの新緑が萌え、エゾハルゼミの鳴き声、雪解け水を集めて豪快に流れる沢の音が心地いいです」。
谷川岳の自然の魅力を語る伊藤学さんと中島あづささん。上毛高原駅構内にある、一ノ倉沢の岩壁や動植物を再現した「tanigawahanare(タニガワハナレ)」にて
道路の開通期間(11月中旬まで)にあわせて、電気バスも運行。ガイドによる谷川岳の自然や歴史の解説を聞きながら、20分ほどで一ノ倉沢出合に到着する。「足に自信がなくても日本屈指の大岩壁を目指せます。今年は14人乗りの電気バスもデビューします」と伊藤さんは笑顔で話す。
絶景ハイキングを楽しみ、のんびり宿泊。名物グルメや温泉とあわせて「みなかみ周遊」を満喫しよう。
谷川岳山岳資料館~一ノ倉沢出合をつなぐ電気バス(写真は8人乗り)。片道500円(ガイド料)
【谷川岳山岳資料館までのアクセス】上越新幹線上毛高原駅からバス45分、または上越線水上駅からバス20分、谷川岳ヨッホ by 星野リゾート下車、徒歩3分。関越道水上ICから13キロ(駐車場は谷川岳ヨッホby 星野リゾート※有料)
🏔一ノ倉沢ハイキングを楽しむ “ みなかみスポット”🌳
土合山の家
谷川岳登山&ハイキングの拠点
ゆったりとした湯船にアルカリ性単純温泉がかけ流し
宿の三代目主人、中島淳喜さんと妻のエリさん
赤城牛や山菜などを使った夕食。朝食はおにぎりに変更でき、早朝出発に対応
客室の一例
昭和6年(1931年)創業。谷川岳登山、一ノ倉沢ハイキングの拠点となる宿。畳敷きの和室28室を備える。源泉かけ流しの温泉施設があり、肌に優しい温泉で散策の疲れを癒やせる。ブランド牛の赤城牛を使った夕食も評判だ。敷地内と姉妹店「谷川岳ドライブイン」にはオートキャンプ場を併設。
■みなかみ町湯檜曽土合220/1泊2食1万1000円(全日同料金)。オートキャンプ場1区画2000円〜、1人1000円/上越線土合駅から徒歩3分。関越道水上ICから13キロ/TEL:0278-72-5522
※公式サイトは👉こちら
まちやどsansui-so
水上温泉街そば、女性専用の宿
客室はひとり利用で十分な広さ
アパートを活用した宿
オーナーの山田直彦さん。温泉街で窯焼きビザの店「ラ・ビエール」、カフェ「アーモンドプードル」を経営。チェックインは2店のどちらかで
水上温泉街からすぐ、国道291号沿いに2024年春オープンした。1日3人(室)限定、女性専用の素泊まり宿。客室は洋室シングル、バス・トイレ付き。「温泉や食事は、まち(温泉街)で楽しんでください」とオーナーの山田直彦さん。温泉街の再生に取り組む一人だ。連泊しながら、気軽にみなかみ周遊を楽しみたい。
■みなかみ町湯原944-2/1泊素泊まり7000円(2泊目6000円、3泊目5000円)/火・水曜休/上越線水上駅から徒歩10分。関越道水上ICから3キロ/TEL:0278-72-2959(ラ・ビエール)
※公式サイトは👉こちら
和風レストラン しんりん
地元で愛される名物わらじソースカツ丼
柔らかな肉質の2枚のカツがのる「わらじソースカツどん」は、大満足の一品
店内にはおしゃれなステンドグラスが施されている
店舗外観
月夜野ICから近く、谷川連峰のパノラマを望む地元で人気の食事処。器からはみ出すほどの2枚のカツがのった「わらじソースかつ丼」(1400円)が名物だ。みなかみ町産コシヒカリの上にキャベツがのり、丁寧に揚げたカツに特製ソースをかけて味わう。うな重や天丼、松花堂御膳もおすすめ。
■みなかみ町下津3375-5/11時~14時LO、夜は要予約/木曜休/上越新幹線上毛高原駅からタクシー5分。関越道月夜野ICから2キロ/TEL:0278-62-1122
※ホームページは👉こちら
🏔⛰🏔 問い合わせ等 🏔⛰🏔
◎観光の問い合わせ:みなかみ町観光協会/TEL:0278-62-0401
◎旬のみなかみ旅情報は👉こちら
◎みなかみ町内の宿泊予約できる特設サイト「みなかみBooking」は👉こちら
協力:みなかみ町観光協会
※記載内容はすべて掲載時のデータです。
(出典:旅行読売2025年6月号)
(Web掲載:2025年4月30日)