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【はじめてのひとり旅の宿】OMO5京都祇園 by 星野リゾート<京都・京都市>(1)

場所
> 京都市
【はじめてのひとり旅の宿】OMO5京都祇園 by 星野リゾート<京都・京都市>(1)

京都随一の繁華街・四条通に面した便利な立地。ホテルの入り口から八坂神社が見える

OMOレンジャーに導かれ暮らすように旅する祇園

祇園(ぎおん)と聞いて、すぐ頭に浮かぶのは八坂神社と舞妓(まいこ)さん。京都旅行は友人と数回決行したが、定番の観光地を足早に巡っただけだ。ひとり旅の醍醐(だいご)味は、気遣い不要で自由に行程が組めること。今回はエリアを祇園に絞り、花街の日常に触れてみたい。ひとり旅のテーマを祇園探訪に決め、千年の古都へと向かった。

「ОMО5京都祇園 by 星野リゾート」は八坂神社の前、四条通沿いにある。星野リゾートが全国展開している都市型観光ホテルで、コンセプトは「テンションあがる『街ナカ』ホテル」。個性的で多様なアクティビティを無料で体験できるのが、このホテルを選んだポイントだ。

チェックインを済ませ奥に進むと、門前町の茶店のようなパブリックスペース「OMOベース」があった。畳敷きの腰掛けや屋台風のカウンター、壁には地元目線で界隈(かいわい)を紹介する「ご近所マップ」が一面に。夜はここで、抹茶とお菓子を囲んで語らう「夜のおも茶話会」も開かれる。

●4 5S2A1683.jpgエントランスでチェックイン。館内は縦に長く、奥へと広がる

●2 5S2A1713.jpg 秘密基地のようなOMOベースは、宿泊客やスタッフの交流の場

●3 5S2A1730.jpg周辺の情報を案内する「ご近所マップ」

客室のドアを開けると、思わず「わっ」と声が出た。和テイストな広い空間に、ダブルベッドとソファがゆったり配置されている。片隅に置かれたホームベーカリーは、朝食用のパンを焼くためのもの。焼き上がり時間をセットしておけば、翌朝焼きたてパンが食べられるのだ。

●5 5S2A1797.jpg日本の伝統美を感じる客室で、ダブルベッドをひとりじめ

●6 5S2A1801.jpg奥には畳スペースもあり、我が家のようにくつろげる

目当てのアクティビティーは、16時30分に始まる「祇園うるわし紋(もん)めぐり」。ご近所の国宝や市の文化財、通りで目にする紋章などを巡る街歩きツアーだ。ガイドは「OMOレンジャー」と呼ばれるホテルスタッフで、この日の担当は前嶋芽生(まえじまめい)さん。

裏道に入ると観光客がほとんどおらず、伝統と新しさが溶け合う古都の日常に吸い込まれていく。髪を結い上げた芸妓(げいこ)さんが、すぐ前を早足で横切ってドキッとする。

「八坂神社の門前には、祇園東と祇園甲部(こうぶ)の二つの花街があります。左手に見える町家も、舞妓さんや芸妓さんが暮らす置き屋です」と前嶋さん。氏神を祀(まつ)る社(やしろ)で寺社紋を見たり、白川に架かる一本橋を渡ったり、解説を聞きながら歩くと楽しい。「京都に何度も来ている方でも〝知らなかった〟と驚かれることが多いです」と、前嶋さんがほほ笑んだ。

DAY➊16:30 祇園うるわし「紋めぐり」

●8 5S2A1914.jpg柳が揺れる白川で細い一本橋を渡る。「行者橋や阿闍梨(あじゃり)橋とも言われるんですよ」と前嶋さん

●12 5S2A1987.jpg白川のほとりにある辰巳神社。芸事の上達を願う芸妓さんや舞妓さんも参拝するとか

文/北浦雅子 写真/清水いつ子

【はじめてのひとり旅の宿】OMO5京都祇園 by 星野リゾート<京都・京都市>(2)へ続く


OMO5京都祇園 by 星野リゾート
TEL:050-3134-8095(OMO予約センター)
住所:京都市東山区四条通大和大路東入祇園町北側288
【ひとり泊データ】
条件:通年可
客室: 座敷ダブル(4人定員)トイレ付き・和洋室22.3平方メートル〜など(全36室)
食事:夕・朝食=部屋食
<料金(税込)>
素泊まり 平日1万9200円~/休前日2万7000円~
1泊朝食 平日2万700円~/休前日2万8000円~
1泊2食 なし
※夕食は上記料金に、周辺の店舗ごとに異なる仕出し料理代をプラスする。鳥久のお夜食セットなら+2500円
交通: 京阪本線祇園四条駅から徒歩5分/名神高速京都東ICから8キロ

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2025年3月号)
(Web掲載:2025年12月7日)


Writer

北浦雅子 さん

和歌山の海辺生まれで、漁師の孫。海人族の血を引くためか旅好き。広告コピーやインタビューなど何でもやってきた野良ライターだが、「旅しか書かない」と開き直って旅行ライターを名乗る。紀伊半島の端っこ、業界の隅っこにひっそり生息しつつ、デザイナーと2人で出版レーベル「道音舎」を運営している。https://pub.michi-oto.com/

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