たびよみ

旅の魅力を発信する
メディアサイト
menu

【絶景&グルメ 観光列車の旅】会津の〝郷〟を感じながら、郷土の味と地酒で乾杯 磐越西線「あいづ SATONO」(2)

場所
【絶景&グルメ 観光列車の旅】会津の〝郷〟を感じながら、郷土の味と地酒で乾杯 磐越西線「あいづ SATONO」(2)

喜多方駅に停車中の「あいづSATONO」

列車限定弁当を堪能

 【絶景&グルメ 観光列車の旅】会津の〝郷〟を感じながら、郷土の味と地酒で乾杯 磐越西線「あいづ SATONO」(1)から続く

のどかな郷の景色を眺めていたら、早速一杯やりたくなった。グリーン席には大きなテーブルが付いており、車窓風景を楽しみながら弁当や地酒を味わうには絶好の造り。ドリンクやスイーツなどの車内販売はあるが、弁当などはスマートフォンの事前予約サービス「うけとりっぷ」で購入し、車内で受け取る。

早速、予約していた「宝の山100th弁当」を広げる。「海苔(のり)のりべん」で有名な福豆屋が創業100年を記念して、この列車のために作ったという。自家製まめみそや伊達(だて)とりつくね串など、二段のお重に並ぶ郷土の味はつまみにもぴったり。ついつい地酒もすすむ。

3.jpg
喜多方行き列車で予約できる「宝の山100th弁当」

8.jpg
「地酒の森『あいづ SATONO』唎き酒セット」3850 円。喜多方行き下り列車の乗車で予約購入できる

猪苗代(いなわしろ)駅の少し手前で、進行右側に磐梯(ばんだい)山の裾野が広がった。〝宝の山〟とうたわれた会津のシンボルだ。どっしりそびえる姿に、思わずため息が出る。

会津若松駅からはVの字を描くように線路は北に向かう。進行方向が逆向きに変わり、グリーン席の1号車が先頭になった。運転席の後ろはガラス窓を挟んで展望席になっており、線路の先を一望できる。はるか先に見えるのは飯豊(いいで)連峰だろうか。列車は山々に囲まれた会津盆地を疾走していく。

9.jpg
運転席の後ろには車窓を楽しめる展望スペースもある

12時01分に喜多方駅に到着。1泊してもいいが、新潟市の新津(にいつ)駅まで磐越西線を走る「SLばんえつ物語」(運転日注意)が、15時53分に喜多方駅を発車する。乗り継いで、今度は阿賀野川の水辺の景色を楽しむのもいいだろう。

12.jpg
多方駅2番線に到着した「あいづSATONO」。1番線には磐越西線普通列車が停車中

沿線観光

小田付(おだづき)

喜多方の中心部、約15.5ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。江戸時代、喜多方は酒やみそ、しょうゆなどの醸造業が盛んで、中心部には在郷町・醸造町の趣が残る。小田付地区もその一つで、土蔵が立ち並び、土蔵を改装した飲食店、雑貨店などもある。
■散策自由/喜多方市南町ほか/磐越西線喜多方駅からバス8分、南小田付下車すぐ/TEL:0241-24-5200(喜多方観光物産協会)

13.jpg
写真/喜多方観光物産協会

大和川ミュージアム四方(よも)

江戸中期の1790年創業の大和川酒造店は、自社農園で育てた酒米と飯豊山の伏流水を利用して酒造りを行う。本店の旧酒蔵を一般公開し、昔の酒造りの道具や資料などを展示している。売店や利き酒コーナーもあり、併設のカフェでは仕込み水を使ったコーヒーを飲める。
■9時~16時30分(カフェは11時~16時)/元日休/喜多方市寺町4761/磐越西線喜多方駅から徒歩15分/TEL:0241-22-2233

15.jpg

文/高崎真規子 写真/三川ゆき江ほか

🚊あいづSATONO🚊

◉運行区間 :郡山―喜多方(約2時間)
◉運行日 :金・土・日・月曜を中心に1日1往復
◉料金 :1号車(グリーン席)2000円、2号車(リクライニング席)840円。利用の際は別途乗車券が必要
◉予約方法 : 乗車日の1か月前から全国のみどりの窓口、主な旅行会社、えきねっとなどで販売
◉問い合わせ :JR東日本お問い合わせセンター TEL:050-2016-1600
🚊公式サイトは👉こちら

・あいづSATONO車両_border.jpg

・あいづSATONO時刻ひぃおう_border.jpg


※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2026年7月号)
(Web掲載:2026年7月30日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

Related stories

関連記事