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【東京さんぽ】2大下町がつながった押上~浅草を歩く(2)

場所
> 墨田区・台東区
【東京さんぽ】2大下町がつながった押上~浅草を歩く(2)

すみだリバーウォークは2020年に恋人の聖地に認定された

 

東京ソラマチから浅草まで高架下を一直線

【東京さんぽ】2大下町がつながった押上~浅草を歩く(1)から続く

お膝元の東京ソラマチでも、昨年春には「ニダイメ野口鮮魚店」や「天麩羅 うづきの」など、新たに22店舗がオープン。合計30店舗が大型リニューアルした。スカイツリータウンだけでも1日楽しめるが、浅草方面に新施設が続々と誕生したと聞き、足を延ばすことにした。

大門通りを渡り、北十間川の北側に出ると、親水テラスが整備され、川風が心地いい。

右手に走る東武スカイツリーラインの高架下には、2020年6月に商業複合施設、東京ミズマチがオープンした。飲食店やホテルなど、10軒あまりの店舗がゆったりと並んでいる。

海外のレストランやカフェも出店。タイル張りの歩道も整備され、どこか異国の街にいるような開放感がある。テラス席もあるので、川辺でひと休みするのもいい。振り返ると、東武鉄道の銀色の電車が線路を走っていく。スカイツリーと川と電車……、まさに絵になる風景ではないか。

台東区側の入り口

三つ目通りを渡り、今度は高架の北側に出る。曳舟で人気の和菓子店「いちや」も出店しており、数種のどら焼きや大福がきれいに並べられていた。どら焼きと大福のどちらか1つと飲み物を注文すれば、店内でも食べられる。店の目の前は隅田公園。テイクアウトして芝生の上で食べるのもいい。

東京ミズマチ開業に合わせて、隅田川を渡る隅田川橋梁に新たな遊歩道「すみだリバーウォーク」も設置された。すぐ下には隅田川が流れていて、景色を楽しみながら歩くと遠足気分で気持ちがいい。

文/高崎真紀子 写真/三川ゆき江

【東京さんぽ】2大下町がつながった押上~浅草を歩く(3)へ続く

東京都関連のツアーはこちらから

甘味処いちやの大粒栗どら275円と宇治抹茶600円

いちや 10時~18時/火曜(祝日の場合は翌日)休/TEL:03-6456-1839

すみだリバーウォーク/7時~22時/無休(天候などにより閉鎖あり)/無料/TEL:03-5962-0102(東武鉄道お客様センター)

(出典:「旅行読売」2022年5月号)

(WEB掲載:2022年7月9日)


Writer

高崎真規子 さん

昭和の東京生まれ。80年代後半からフリーライターに。2015年「旅行読売」の編集部に参加。ひとり旅が好きで、旅先では必ずその街の繁華街をそぞろ歩き、風通しのいい店を物色。地の肴で地の酒を飲むのが至福のとき。本誌連載では、大宅賞作家橋本克彦が歌の舞台を訪ねる「あの歌この街」、100万部を超える人気シリーズ『本所おけら長屋』の著者が東京の街を歩く「畠山健二の東京回顧録」を担当。著書に『少女たちはなぜHを急ぐのか』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』など。

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