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【5000円で日帰り満足旅】スイーツ、お酒、列車も!弘前でリンゴ尽くしの一日を(2)

場所
> 弘前市
【5000円で日帰り満足旅】スイーツ、お酒、列車も!弘前でリンゴ尽くしの一日を(2)

2021年の金魚ねぷた列車に続き、翌年にスタートした「りんごねぷた列車」。24年春は桜の花色を表現した「春のりんごねぷた列車」も登場した。普通乗車券で乗車できる

 

夜間運行の特別列車に乗車

【5000円で日帰り満足旅】スイーツ、お酒、列車も!弘前でリンゴ尽くしの一日を(1)から続く

日本におけるシードル(リンゴの発泡酒)の発祥地も弘前市だ。1954年、朝日シードルが赤レンガ造りの元日本酒工場で製造を始めた。60年からはニッカウヰスキーが工場を継承し、65年まで操業した。

その建物は、弘前れんが倉庫美術館として再利用され、カフェ・ショップ棟内の「A-FACTRY(フ ァクトリー)弘前吉野町シードル工房」ではシードル醸造も行っている。「cafe & shop BRICK」で工房産のシードルはもちろん、弘前産シードルの3種飲み比べができる。

「cafe & shop BRICK」の「弘前産シードル3種のみくらべ」1800円。どのシードルが提供されるかは当日のお楽しみだ
醸造タンクを見ながらシードルや料理を味わえる(写真/小山田邦哉)

旅の終わりも〝リンゴ〟で。中央弘前―大鰐駅間を結ぶ弘南鉄道大鰐線では、2024年11月30日まで「りんごねぷた列車」を運行。2両編成の車内には「津軽藩ねぷた村」の職人が手がけた約300個のりんごねぷたが飾られ、土・日曜、祝日は夕方から点灯し、その灯(あか)りだけで運行された。

列車内に飾られたりんごねぷた
中央弘前駅のホームに立つ「黒石こけし灯ろう」に見送られて出発
外側から眺める「りんごねぷた列車」もきれい

「個人的には雨の日が好きですね。特に駅員が濡れた床をモップ掛けした後は、りんごねぷたの灯りが反射してきれいです。そのタイミングに当たったらラッキーです」とは同社業務部の中田正志さん。

ガタンゴトン。暗闇の中で揺れるりんごねぷたの灯りが幻想的で、飽きることなく見入ってしまった。

文・写真/内田 晃

cafe & shop BRICK

弘前れんが倉庫美術館

弘前れんが倉庫美術館に隣接し、青森県産の食材を使った料理を提供。併設するシードル工房のシードルも味わえる。醸造タンクで2次発酵させた天然発泡の優しい味わいが特徴だ。スイーツ好きはBRICKアップルパイ900円(写真)もおすすめ。
■9時30分~17時(フードは11時~16時30分)/火曜(祝日の場合は翌日)休/奥羽線弘前駅からバス8分、中土手町下車徒歩4分/TEL0172-40-2775
※公式サイトはこちら

旅の予算総額

お得なきっぷを使ってもいい

【さっパス】
◉弘南鉄道

1000円。大鰐線中央弘前―大鰐駅間の往復乗車券に、日帰り温泉「鰐COME(わにかむ)」の入浴券と買物券200円が付く。中央弘前駅、大鰐駅などで通年販売。

中央弘前駅

※記載内容は掲載時のデータです。

(出典:旅行読売2024年12月号)
(Web掲載:2025年3月15日)


Writer

内田晃 さん

東京都足立区出身。自転車での日本一周を機に旅行記者を志す。四国八十八ヵ所などの巡礼道、街道、路地など、歩き取材を得意とする。著書に『40代からの街道歩き《日光街道編》』『40代からの街道歩き《鎌倉街道編》』(ともに創英社/三省堂書店)がある。日本旅行記者クラブ会員

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